2010年3月6日土曜日

ブルームエナジー社の燃料電池発電装置「ブルームボックス」

常温核融合の話題ではありませんが、2010年2月24日にブルームエナジー社が発表した家庭用発電装置の話題がネット上で賑わっていたので、面白かったニュース記事へのリンクを集めてみました。中身は燃料電池のようですが、本当の技術的なブレークスルーが何なのかは良く分かりません。名立たる投資家から投資を集め、有名企業での実績もあるので、今後の展開が楽しみです。ちなみに、「分散型の発電」という考え方は、常温核融合の応用を考える際にも大事ですね。

ナショナルジオグラフィック ニュース
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20100225001&expand
次世代燃料電池“ブルームボックス”
Ker Than
for National Geographic News
February 25, 2010
■引用開始
アメリカの燃料電池メーカー、ブルームエナジー社(Bloom Energy)は24日、小型冷蔵庫サイズの家庭用発電装置「ブルームボックス(Bloom Box)」の詳細を明らかにした。まだ設計段階だが、同社によれば今後10年以内にアメリカ中の家庭に安価で環境に優しい電力を供給できるようになるという。
だが専門家によると、会見で発表されたブルームボックスのテクノロジーはそれほど革新的とは言えず、燃料電池としてコストやエネルギー効率が突出しているわけではないという意見もある。 
■引用終了


TechCrunch
http://jp.techcrunch.com/archives/20100224doerr-bloom-energy-google-ipo/
Bloom Energy、スタートを切る―著名ベンチャーキャピタリスト、 「Googleの上場なみの大事件」と興奮
by Erick Schonfeld on 2010年2月25日
■引用開始
Bloomのファウンダー、CEOのK R SridharはNASAに在籍して火星で人間を生活させる技術を研究しているときに画期的な燃料電池テクノロジーのアイディアを得たのだという。この技術はエタノール、バイオマスなどほとんどあらゆる燃料を電力に変換することができる。燃料電池自体は決して新しい技術ではないが、Bloomは製造価格と効率に大きな改良を加えることに成功した。Sridhar claimsが「エネルギー・サーバ」と呼ぶBloomボックスは現在の電力会社の配電網に比べて2倍も効率がいい。つまり同じ電力を生むために半分の燃料しか必要としないという。再生可能な燃料を利用すれば、環境への炭素負荷をゼロにすることができる。どんなに電力を使っても環境汚染に手を貸していると悩む必要はなくなるわけだ。
■引用終了


マイケル・カネロスの「海外グリーンテック事情」
http://wiredvision.jp/blog/kanellos/201002/201002241329.html
長い沈黙を破ったブルーム・エナジー、ついに燃料電池の製品発表へ
2010年2月24日
■引用開始
冒頭のキャスターによるナレーションのなかでは、"little power plant in a box"、"wireless"というフレーズが登場します。「家庭の裏庭におけるサイズの小さな発電所」が普及させ、従来の大規模な発電所と送電線網(グリッド)にとってかわるようにしよう、というブルームの意図がここで要約されています。また、その構造変化の比喩として、「かつてのメインフレームが、デスクトップPCやノートPC、携帯端末にとって代わられたように」という説明もあります。つまり、コンピュータの世界で起こったcentralized systemからdistributed systemへの移行を、電力の世界で再現しよう、という(いかにもシリコンバレーの人々が好みそうな?)狙いがあるということになります。
■引用終了

CNET Japan
http://japan.cnet.com/news/biz/story/0,2000056020,20409264,00.htm
話題の燃料電池「Bloom Box」、課題は信頼性とコスト
文:Brooke Crothers(Special to CNET News)
翻訳校正:矢倉美登里、長谷睦
2010/02/25 11:49

■引用開始
低コストという側面は、大体において、既存の送電線網を利用せずに電力が消費される現場で効率よく発電できるという、燃料電池の特質から生まれたメリットだ。「送電と配電で約20%の電力が失われる。したがって、(燃料電池の)大きなメリットの1つは、このような送配電時のロスがないということだ」とFisher氏は指摘する。
だが、大半の利用者は、Bloom Boxでの発電に使用するエネルギー源については、今後も現状と同レベルの料金を支払わなくてはならないだろう。バイオ燃料は将来的なエネルギー源としてもてはやされているが、大半の利用者にとっては、今のところ現実的な選択肢ではない。Fisher氏によると、(eBayが現在利用している)天然ガスが、近い将来においては最も現実的なエネルギー源だという。
Bloom Energyでは、光熱費を節約できるので、Bloom Boxを導入後3~5年以内に元が取れると主張している。Sridhar氏は、天然ガスを利用した場合、Bloom Boxは1kW時あたり8~10セントの費用で発電できると述べている。だが、これは、一部のケースで、通常の電気料金よりも安く済むというレベルにすぎない。
■引用終了

以上

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