2012年10月25日木曜日

来るか!? オバマ大統領のオクトーバーサプライズ

最近、仕事が忙しくてロッシ氏の動向について記事を書いていないのですが、ロッシ氏の「HotCat」も大きな進展を見せています。
そのロッシ氏が自分のブログで気になる発言をしていると、E-Cat Worldが伝えています。 http://www.e-catworld.com/2012/10/rossi-leonardo-corp-will-not-be-the-same/ に載ったロッシ氏の発言を引用します。
Important news are on their way. (重要なニュースが進行中です) 
Leonardo Corp. will not be the same from the next week. I am in the USA, where an inportant event has been born from the last tests. (ロッシ氏のレオナルド社は来週には今までのレオナルド社とは同じではないでしょう。私は米国にいます。最後のテストから生じた重要な出来事が起こった米国に。)
これは何を意味するのでしょうか?
荒唐無稽かもしれませんが、一つ予想させてください。
11月6日に大統領選挙を迎える現職のオバマ大統領が、最後の切り札として常温核融合を使った新エネルギービジョンの発表をオクトーバーサプライズとして仕掛けてくる可能性はないでしょうか。常温核融合技術を使ったエネルギー革命は、広く産業界や全人類の社会に大きな影響を及ぼします。その可能性が認知された瞬間から、常温核融合は政治的な大課題となります。「政治」を志した政治家なら、このテーマを放おっておく筈はないと思うのです。もしそうなら、ロッシ氏とレオナルド社は、そのビジョンの中で特別な役割を与えられる事になるでしょう。

このように想像するのは、オバマ大統領がロッシ氏の成果を熟知している可能性があると思うからです。

  • 米軍は随分前から常温核融合研究をフォローしていて、調査報告書も公開されている。NASAも常温核融合研究をフォローしている。いずれの報告もオバマ大統領は受け取れる立場にある。
  • ロッシ氏の1MWプラントの最初の顧客は軍隊と伝えられているが、それは米軍ではないのか? 当初納品先はカリフォルニアと言われていたが、最終的にイタリアのボローニャで引き渡されたと見られる。米国でもイタリアでも重要物を受け取れる組織とは米軍ではないのか?
さて、この想像は当たるでしょうか? 答えはこの1週間ほどで分かりますね。外れたら素直に謝ります(笑)。尤も、当たっていたら、具体的なビジョンの内容によっては笑い事ではなくなるかもしれません。オバマ大統領が了見の狭いことを考えないように祈ります。

ちなみに、以下、ダニエルさんのブログにのった、E-Catのカンファレンスの写真です。写っている円筒形のものが改良型のE-Catだと思われます。約1000℃という光熱を発する常温核融合セルです。

以上






2012年10月24日水曜日

メモ:Forbes誌の常温核融合の記事

これはForbesに載った常温核融合の記事。前の記事で触れたデフカリオン社の検証レポートの謎の作者への取材結果も書かれています。


以上

メモ:Discover Magazine誌の常温核融合記事

こちらは、Discover Magazine誌に載った常温核融合の記事です。


以上

メモ:POPSCI誌にロッシ誌の記事

POPSCI誌(Popular Scienceを略したものを名称にしているのだと思います)にロッシ氏のE-Catの記事が載りました。


以上

「ザ・ビリーバーズ」シカゴ映画祭ドキュメンタリー部門で金賞受賞

常温核融合研究者を描いたドキュメンタリー映画「The Believers」が、シカゴ映画祭でドキュメンタリー部門の金賞を受賞しました。おめでとうございます!


以下がその予告編です。早く日本語字幕がついた版が作成されてiTUNESストアとかで販売されると嬉しいのですが。すぐに買っちゃいますよ!


The Believers Trailer from 137 Films on Vimeo.

以上

デフカリオン社の第三者検証結果公表と謎のリーク

デフカリオン社が、かねてから約束していた第三者による検証レポートのプレリミナリ版を公開しました。今日は中身に触れる余裕がありませんが、ざっと状況を振り返ってみます。

公開されたドキュメントは2つ。一つは、検証結果のエグゼクティブサマリです。このレポートを書いた人名は黒塗りされて伏せられています。しかし、実は、公開当初のドキュメントでは、この黒塗り部分のテキストをコピーして、メモ帳に貼り付けると、隠された人名がいとも簡単に分かるようなものになっていました。



もう一つのドキュメントは、詳細な検証方法と結果レポートです。これは、手書きサインの入った文書をスキャンしたもののようです。



検証の様子を伝える動画(2本)も同時に公開されました。


Calorimetry setup



Triggering the reaction

さて、先ほどのエグゼクティブサマリを書いた人物の名前はNASAに勤める「Michael Nelson」氏でした。Forbes誌のMark Gibbs記者が早速取材し、Nelson氏が検証にNASAとして参加したのではなく、New Energy Foundation社の依頼で参加した事が明らかになっています。

更に、どういう経緯か把握できていませんが、このNelson氏が書いた「Executive Summary of visit to Defkalion Headquarters, Athens Greece March 2nd – 6th」という、デフカリオン社の秘密文書が漏洩しました。
http://ecatnews.com/wp-content/uploads/2012/10/Summary-of-Visit-to-Defkalion.pdf

この中には、ロッシ氏のE-Catとデフカリオン社のHyperionの技術的な相違が詳しく述べられており、非常に興味深い内容になっています。私が特に興味を惹かれたのは、以下の一文です。どうもカリウム(Potassium)が謎の触媒の一つと言っているように見えます。
5) Use of the catalyst Potassium as well as other unknown ingredients is required.

以上

2012年10月7日日曜日

北村博士と高橋博士によるNIWeek 2012レポート

常温核融合の状況をフォローし続けている「常温核融合は常温核融合は本当だった! その15」に、北村博士と高橋博士が執筆されたNIWeek 2012のレポートが掲載されていました。
レポートは以下のPDF文書です。
http://www.jcfrs.org/file/Rep_NIWeek2012.pdf


今回のNIWeekでは、Big Physics and Science分野の中で常温核融合が取り上げられました。この分野の14件の技術報告のうち以下の3件が常温核融合関連のものでした。

(1) J. Hadjichristos (Defkalion Green Technologies); “Hyperon: Commercialization of LENR”
(2) A. Takahashi and A. Kitamura (Technova Inc.); “Status of CMNS/LENR Research at Kobe-Technova”
(3) R. Godes (Brillouin Energy Corp.); “Commercialization of LENR/CENR Technology”

また、常温核融合研究者によるパネルディスカッションも開催されました。これについては以下のように報告されています。まるで当たり前の事のようですが、主流メディアにいまだにニセ科学扱いされている常温核融合について、老舗の大企業であるNI社の大イベントでパネルディスカッションが開かれるというのは(本来であれば)大ニュースです。NI社社長Dr. James Truchardの慧眼と決意は素晴らしいと思います。
パネルディスカッションは CF 関係者で行われた“Quest for Alternative Energy: Anomalous Heat Effect (Cold Fusion)" である。パネリストとして Andrea Aparo (Ansaldo Energia SPA)、Akito Takahashi (Technova, Osaka U.)、Frank Gordon (SPAWAR)、Michael McKubre (SRI International) が進行係の Robert Duncan (U. Missouri)と共に壇
上に上った。140 名を超す聴衆の中には、ICCF(ISCMNS)の常連、P. Hagelstein、V. Violante、Y. E. Kim、M. Miles らの顔も見られたが、NIの President Dr. James Truchardが最前席に陣取った 。 これもYouTubeで公開 されている。 http://www.youtube.com/watch?v=iS4qNbMCBL0  
この報告の中で最も興味深いのは以下の部分でした(赤字は引用者による)。ビデオ等では良く分からなかったのですが、Celani博士の常温核融合セルの実演は圧倒的な訪問者を集めたようです。このセルについては、Celani博士が積極的に情報公開していることもあって、オープンな追試プロジェクトが立ち上がる等、素晴らしい影響を世界に与えつつあります。
NIWeek ではこの他に、NI プラットフォーム機器がどのように利用されているかを例示する展示・デモ実験が連続 3 日間行われた。“Big Physics and Science”の Pavilion ではCERN の Higgs-Boson 発見にも使用された機器、LANL/ORNL の中性子測定機器、核融合プラズマ制御機器など 5 機関が展示していたが、訪問者が圧倒的に多かったのは我が CF/CMNS/LENR のFrancesco Celani(INFN, Italy)の細線型 Ni-H 吸蔵発熱デモ装置である(写真3)。Celani はこのデモのために予め INFN で前処理した試料と反応容器、配管を持って 1 週間早く現地に到着し、装置を入念に調整して、「約 10W の過剰熱発生に成功」して見せた。その努力に心から拍手を送りたい。
これらのことを可能にしたのはもちろん NIの president、Dr. James Truchard である。話が前後するが、彼の冒頭挨拶(写真 1)の中で彼は、約 18 分のスピーチのうち 2 分余りを割いて Cold Fusion の歴史から、現状、そして上記の Celani のデモ実験を紹介した。さらに、NIWeek 第三日の全体 keynote の中にも Prof. Robert Duncan を登場させた。彼もColdFusionの歴史と新段階に入ったと見做される現状を説明した。
以上

JCF-13 (日本の常温核融合研究会 第13回年会)は12月に名古屋で開催

日本の常温核融合研究者が組織するJapan CF-research Societyの第13回年会が12月に名古屋で開かれるようです。

以下のPDF文書に開催案内が書かれています。今回は、豊田中央研究所の日置辰視氏が会場責任者になっておられるので、トヨタのお膝元である名古屋での開催になったと思われます。 http://jcfrs.org/jcf13.pdf

以下は開催案内からの抜粋です。昨今の常温核融合研究の盛り上がりを受けて、どのような研究発表が行われるのか楽しみですね。

1. 日時
平成 24 年 12 月 8 日(土)~9 日(日)の 2 日間

2. 会場
愛知県産業労働センター“ウィンクあいち”(WINC AICHI)1209 会議室
(懇親会場も同じ)
〒450-0002 愛知県名古屋市中村区名駅 4 丁目 4 - 38
アクセス:名古屋駅より徒歩 2 分、http://www.winc-aichi.jp/access/

3. 講演形式
口頭発表(20-30 分程度)会場にはビデオプロジェクターが備え付けられています。

4. 参加費
5 千円(懇親会は別に有料)。
なお、JCF 年会費納入がお済みでなければ、この機会に是非とも納入をお願い致します。

5. アブストラクト
研究会前の 11 月下旬にアブストラクト集をホームページで公開します。
平成 24 年 11 月 19 日(月)までに原稿ファイルを電子メールに添付して以下に送付して下さい。<メールアドレスは略しました>
大きさは A4 サイズで 1 枚、マージンは左右 2cm、上下 2.5cm 以上でお願いします。例はホームページをご覧ください。

6. プロシーディングズ
研究会終了後にプロシーディングズを刊行します。
それは http://jcfrs.org/ にも掲載します。原稿提出締め切り、様式等詳細を 2012 年 12 月下旬に研究発表者にお知らせします。

7. 懇親会
12 月 8 日(土)の夜(18~20 時)、懇親会を開催する予定です。参加申込書に懇親会参加/不参加をご記入ください。会費¥5,000 は当日お受けします。

8. 宿泊
参加者は各自ご手配下さるようお願い申し上げます。

9. 次回ご案内
研究会プログラムは平成 24 年 11 月下旬にお知らせします。またホームページもご覧ください。http://jcfrs.org/

10. 参加申込
研究会への参加をご希望の方は、添付の参加申し込み用紙にご記入の上、平成 24 年 11 月 19 日(月)までに下記宛てお送りください。Email、 FAX いずれでも結構です。

<以下略>

以上