2016年3月6日日曜日

ニッケル線に水素をローディングする実験でガンマ線を検出(Jeff C. Morriss氏)

LENR Forumに、Celani型の追試レポートが載りました。


何が検出されたかは、上記の投稿に集約されています。
Over the last few days I have run a Celani-type of experiment using Ni wire and H2 loading: nothing else. I have observed radiation levels 7x or more above background levels. Furthermore, the radiation level drops in an exponential fashion after power is turned off, which is a signature of a half life, in this case approx 1 hour. I have obtained similar radiation levels and decay profiles on 2 consecutive experimental runs. See the attached document for details. This looks like the real thing.
実験の様子は以下のレポートにまとめられています。
https://www.lenr-forum.com/forum/index.php/Attachment/529-Celani-Replication-pdf/
ニッケルワイヤーは以下のようにセットされています。


Celani博士の行った実験に似て、ニッケルワイヤーを入れたシリンダーの中に水素を充填し、直流電圧をかけて発熱させるというシンプルな実験です。この実験が非常に面白いのは、過剰熱ではなく、ガンマ線に着目して計測していた事です。
このガンマ線の計測結果が以下のグラフに示されています。


グラフの左の方では、ニッケルワイヤーにかける電圧を高めるに従って、ガンマ線が強くなって行きます。最大値は 0.15 mrem/hr に達しています(バックグラウンドの7倍)。途中、ガンマ線計測器の位置を変えたらしく、データが不連続に上がっています。この位置替えの少し後に電源をオフ。

非常に面白いのは、電源をオフした後に、だいたい一時間かけて線量が下がっていく点です。Jeff氏が指摘しているように、指数関数的減衰に見えます。まるで、放射性物質が崩壊していくようなパターンを描いているのです。

Jeff氏がガンマ線計測を思い立ったのは、MFMPがガンマ線が観測したからだと思います。過剰熱よりも直接的に観測できるガンマ線が注目されるようになって、常温核融合実験にも新たな展開が訪れるかもしれません。今後のチャレンジャーの登場に期待しましょう。

以上

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